名刺は個人事業主に限らず、ビジネスシーンに欠かせない重要なアイテムです。とはいえ、「名刺にはどんなことを記載するか」という明確なルールがないので、どんな名刺を作ったらいいかお悩みの方も多いと思います。
そこで、個人事業主の方が名刺を制作する際に、どんなことを記載すればいいのか、またどんな名刺なら印象に残ることができるのか、気になる「ビジネスチャンスを逃さないための個人事業主の名刺」についてご紹介します。
目次
個人事業主の名刺の大切さ
個人事業主の名刺は、営業ツールとして欠かせないものです。とはいえ、名刺の重要性を理解していても、名刺を作っていなかったり携帯していなかったりする方も多くいらっしゃいます。そこで、この章では名刺の必要性についてご紹介します。
名刺交換をする機会は意外に多いもの
ビジネスシーンの初対面だけではなく、セミナーやイベント、またプライベートの会合であったとしても、初対面では名刺交換をすることも珍しくありません。社会人になると名刺交換の機会は思った以上に多くあります。
名刺交換をする機会は意外に多いものです。名刺入れをいつも持ち歩く必要はありませんが、数枚の名刺を手帳などに挟んでおくように心がけることで、名刺交換の機会を逃すことがなくなります。
ビジネスチャンスを逃さない為にも名刺を持ち歩こう
名刺は、打ち合わせの際だけに持ち歩けばいいわけではありません。ビジネスチャンスを逃さないためにも、名刺を持ち歩きましょう。
例えば、プライベートで友人と食事をした際、クライアントの要望であなたの事業に関する質問をされた時。名刺を渡して橋渡しをしてもらうことで、迅速にビジネスチャンスをモノにすることができます。
名刺で会話が弾むことも
また、名刺交換をすることで、名刺がきっかけになり会話が弾むことも珍しくありません。個性的なイラストやキャッチコピーなど、会話のきっかけになり、印象に残るような名刺作りを心がけましょう。
例えば、万年筆で有名なセーラー万年筆株式会社の名刺は、一部ですが社員の手書き文字が使用されています。このように自社の業務と名刺を絡めることで、印象的な名刺を制作することができ、営業のフックとして活用できます。
個人事業主の名刺にはどんな情報を載せればいいの?
名刺には、「必ず載せなければいけない情報」という規定はありません。けれども名前や連絡先が分からない名刺では、名刺の役割を果たしてくれませんよね。そこで、名前や連絡先以外にどんな情報を載せれば良いかご紹介します。
役職や肩書はどうする?
名刺の役割というのは、単に連絡先を伝えるだけではなく、「どんな人か」理解してもらうことです。個人事業主の場合、役職は「代表」が一般的です。
役職だけではなく、肩書や業種なども記載し、業界の知識がない人でも何をしている人か一目でわかる名刺を制作しましょう。その際、より具体的に職業をイメージできるようにすることが大切です。例えば、ライターをしている場合、「グルメライター」や「美容ライター」と記載しておくことで、どんなことを依頼することができるか一目でわかるようになります。
連絡先に住所は必要?
個人事業主の場合、自宅兼事務所の場合も多くあります。自宅の住所や電場番号は「個人情報」にあたるので、自宅の住所を名刺に記載するのに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
例えば女性で独り暮らしをしている場合、住所を名刺に記載したり、固定電話の番号を名刺に記載したりするのは、防犯の面からおすすめできません。郵便物のやりとりや打ち合わせなどの必要が生じた際に開示するように心がけましょう。
個人情報を記載しないシンプルな名刺をお渡しする場合には、「自宅兼事務所なので、住所の記載はありませんが」など、ひとこと添えて交換をするのがおすすめです。
ロゴや屋号は入れた方がいいの?
個人事業主の場合、社名の代わりに屋号を名刺に記載している方も多くいらっしゃいます。屋号であっても、名刺に記載指定はいけないというルールはありません。
また、ロゴやイラストそして写真などが掲載された名刺は、相手の印象に残りやすくなりますし、積極的に起用したいものです。
名刺を使って「交流」を楽しむ
名刺は単に情報を提供するだけではなく、「交流」を楽しむこともできます。営業に苦手意識をお持ちの方は、交流を楽しめる名刺を制作してみては如何でしょうか。
名刺で「ブランディング」が可能
ビジネスシーンにおいて、名刺は重要な役割を果たすとともに大切に扱われます。そのため、名刺をブランディングや営業ツールとして活用することで、より多くのビジネスチャンスを手にすることも可能です。
- 統一感を出す
HPやブログなどのデザインと名刺のデザインを統一することで、ブランディングをより円滑に進めることができるようになります。
- 情報量を増やす「二つ折り・三つ折り名刺」
通常名刺は1枚で、表と裏に情報を詰め込みますが、二つ折り・三つ折りにすることでより多くの情報を掲載することができるようになります。経歴やポートフォリオ、そして業務内容の紹介など、多くの情報を記載することができる二つ折り・三つ折り名刺は、ブランディングにピッタリの名刺です。
「忘れられない名刺」のポイント
印象に残る名刺の代表例をご紹介します。デザインにこだわって、一味違う名刺を作ってみてはいかがでしょうか。
- 顔写真や似顔絵付き
顔写真や似顔絵がついている名刺は、顔を覚えてもらうのに効果的ですが、写真やイラストを用意する必要があります。
- 材質にこだわった名刺
木製の名刺やポップアップする飛び出す名刺は、ユニークではありますが厚みがあるので名刺入れにあまり枚数が入らないというデメリットがあります。
- 便利な名刺
栓抜きとして使用できる名刺など、ユニークな名刺はインパクトが強いですが、制作コストが嵩みます。
- 食べられる名刺
美味しくいただけるクッキーの名刺は、賞味期限が決まっており、食べられてしまう運命にあるので、別途紙の名刺も併用した方が良いかもしれません。
名刺の空きスペースに載せたいこんな情報
最後に、名刺に空きスペースができた際、載せてみたい情報をご紹介します。
- 営業時間/定休日
フリーランスの場合には、企業のように「営業時間」を明確に定めていないケースも多く、人によってまちまちです。そのためあらかじめ営業時間が決まっているケースや、定休日が決まっている場合には、名刺に記載しておきましょう。
- HPやポートフォリオのURL
HPやブログ、そしてポートフォリオのURLを名刺に掲載しておけば、打ち合わせの際にポートフォリオを忘れてしまったり、ゆっくりとアピールする時間がなくても後から確認をしてもらうことができます。
- SNSアカウントやLINEのIDなど
ビジネス用にアカウントの運用を行っている場合には、名刺に記載して積極的に活用しましょう。名刺をもとにSNSで交流がはじまり、それがビジネスに発展するケースも珍しくありません。LINEのIDが長い場合には、QRコードを活用するとタイプミスを防ぐことができ親切です。
おわりに
個人事業主の名刺の重要性や、名刺を営業ツールとして活用する方法等をご紹介しましたが如何でしたか。個人事業主の方が名刺を作成する場合には、企業と違ってデザインなどの制約がありません。思い切り個性的な名刺を作って、アピールしてみるのも良いかもしれませんね。
ビジネスチャンスを確実にモノにするためにも、是非名刺を活用してみてくださいね!