名刺がキレイなまま置いてませんか?
交換して受け取った名刺をどう扱っていますか?そのまましまって、そのまま持ち歩いていたりデータ化して終わりになってはいないでしょうか。用が無い限り、再び取り出すことはないでしょうか。
もしそうなら名刺を正しく扱えていないことになります。現在は良くても今後大成することは難しいでしょう。ここではビジネスパーソンとして大きく成長するための、名刺の使い方を紹介します。
名刺は誇りの一部である
名刺に対して、ただ持ち主や会社の情報が書いてある紙だという意識をお持ちなら、まずはその意識を改めて下さい。名刺はビジネスパーソンの誇りであり、その一部を受け取ったのだと思って下さい。後日名刺を眺めたとき、持ち主の様相や人柄、話の内容などが思い浮かばなければダメなのです。
ビジネスパーソンには名刺をもらうことばかりに力を入れ、集めることに価値があると勘違いしている人もいます。ですが名刺は情報源、正しく使わなければ何の意味もありません。そして持ち主の誇りの一部を取り扱っているのだという意識が必要です。
名刺を有効活用する
では名刺の正しい使い方とは何でしょう。それは情報源として有効活用することです。基本的に名刺に書かれていることと言えば、氏名と役職、会社の情報と連絡先程度でしょう。しかしそれだけが相手の情報ではありませんよね。
例えば名刺をもらった日付や場所、経緯は今後案件化する上で重要な情報です。さらに相手の身体的・性格的な特徴や好み、苦手なものなどは、今後良好な関係を築けるかに大きく影響されてきます。
話にのぼった相手の会社や取引の状況、欲しているものは案件化に進む上で、欠かすことのできない情報となります。このような情報は、ただ聞いているだけではいずれ忘れてしまいます。
これらピンと来た情報は名刺の隅にメモしておきましょう。メモ帳に書き込むのも良いのですが、情報を掘り起こす手間や誤って捨ててしまう危険性もあります。
しかし名刺に書き込んでおけば、見返すたびに持ち主のイメージを頭に描きやすくなります。もちろん相手の目の前で書き込むなんて無礼はご法度、別れてからか見えないようこっそりとです。
名刺は空気に触れさせる
案件化に進んだ名刺はすぐに取り出される場所に保管され活用されますが、そうでない名刺はホルダーに眠ったままやデータ化されて忘れ去られがちです。しかし時に、それらが別の案件につながることもあるのです。定期的、または売上が伸び悩んでいるときこそ受け取った名刺を見返してみましょう。
そのとき、先に紹介した有効活用を行っていると、持ち主をイメージしやすくなります。どのような人でいつどんな話をしたか思い出せれば話にもつなげやすいですし、当時は案件化まで進まなかった案件に、進展が望めるということもあります。名刺を一時の資産として扱ってはなりません。
終わりに
全ての行いは自分に返ってきます。名刺を無下に扱えば、自分の名刺も無下に扱われますし、大切に扱えば相手も大切に扱ってくれます。自分が今成功していない、不調であると思うならば、まず名刺の取り扱いを省みて下さい。
ビジネスパーソンにとって名刺交換は意義がなくてはいけません。交換しただけで終わっていれば何の意味もありませんが、情報を書き留めておけば、今後活きる機会はいくらでもあります。時に見返して、持ち主は何と言っていたか、自分や会社が役に立てることはないかと考えるようにすれば、ビジネスチャンスは必ず訪れます。
名刺のデータ化が容易になった現代だと、その意識が希薄になりがちですが、名刺を情報が書かれた単なる紙ではなく誇りの一部を受け取ったのだと考えて下さい。そして名刺の向こう側に人物を見出し、大切に取り扱って下さい。成功するビジネスパーソンの多くは名刺を長期の資産と考え、見返すたびに人物が見えています。