なにが最も使える名刺なのか?
ビジネスパーソンなら名刺交換して保有している名刺の数は多いことでしょう。そしてそれは、日々増えていきます。
増え続ける名刺をどのように整理、管理するかは人それぞれです。輪ゴムで束にして、そのまま机の引き出しに入れっぱなしの人もいれば、名刺ホルダーに次々と入れ込んでいる人もいるでしょう。五十音順に分別して管理している人や、スマホのアプリで管理している人など、様々な管理の方法があります。
でも、これらの名刺管理方法には、重大な落とし穴があるのを知っていますか?それは、そのままでは、どれが使える名刺で、どれが使えない名刺なのか、よく分からないということです。
どのような名刺が、使える名刺といえるのでしょう?そして、使える名刺を増やすためには、名刺管理にどんな工夫が必要なのでしょう?
もらった名刺の反省会
商店などでは、定期的に店の商品の棚卸しをします。どの商品がよく売れて、どの商品がどのくらい残ってるか、帳簿と照らし合わせて確認します。古くなって賞味期限の切れた商品も、取り除かなければなりません。中には万引きなどされて、帳簿と合わない場合もあります。
これを名刺に置きかえてみましょう。
増え続けていく名刺を放置しないで、あなたと名刺の反省会をするべきなのです。
反省会とは、あなたのビジネスにおいて利用価値のある名刺なのか、あまり利用価値のない名刺なのか分別することです。
例えば、名刺を名刺ホルダーに入れているとしたら、色付きの付箋をつけていきましょう。名刺を交換して保有しているだけで、その後連絡をとっていない相手の名刺は、付箋なしです。
名刺を交換して、コンタクトをとり、数度会っている相手の名刺なら、イエロー。プライベートな話もできたり、ビジネス上でも少々の無理は聞いてもらえる相手の名刺ならピンク。あなたに何かあったとき、何をおいても飛んできてくれる相手の名刺ならブルー。
あなたの持っている名刺の中に、付箋を付けることのできた名刺は何枚ありますか?それが使える名刺といえるでしょう。
イエローよりピンク、ピンクよりブルーがより価値の高い、貴重な相手の名刺です。
実際には、持っている名刺に付箋をつけることのできる人は、あまり多くないかもしれません。でも、それでもいいのです。反省会なのですから。
ビジネスは受け身ではダメ!
それでは、付箋のついていない名刺について考えてみましょう。付箋がついていないということは、まだ名刺をもらっただけで、なにも起こっていない相手ということです。でも、これらの名刺の中に、ビジネスチャンスが眠っているかもしれないのですよ。
付箋なしの名刺を付箋つきにするのは、あなた次第です。持っているだけでは、また偶然どこかで会ったり、先方からコンタクトをとってきたりしないと、付箋付きにはなりません。
これは、どういうことかというと、あなたがビジネスに対して受け身だということです。ビジネスにおいて受け身であることが、成功する姿勢だとは、おそらく言えないでしょう。
あなたが自ら動くことが、ビジネスチャンスにつながるのです。
相手のリードや偶然を待っているだけでは、なにも始まりません。そこに眠っているビジネスの可能性を、あなたのリードで開拓していきましょう。このことで、付箋付きの名刺、つまり利用価値のある名刺が生まれてくるのです。
使える名刺は別にしよう
こうして生まれた付箋つきの名刺は、そのほかの名刺とは別にしておくのが有効です。別の名刺ホルダーに色ごとに分類しておきましょう。
そして、イエローの名刺ホルダーからピンクの名刺ホルダーへ、ピンクの名刺ホルダーからブルーの名刺ホルダーへ、どんどん移しかえていかなければならなくなる名刺もあるでしょう。
このような名刺がたくさんあることが、あなたのビジネスの底力となっていくのです。