はじめに
日本ではビジネスツールとして当たり前のように使用されている名刺。その起源は中国だと言われており、日本以外の国々でもビジネスシーンで名刺を使用することがあります。ただ、日本のようにビジネスマンなら誰もが持っているというわけではなく、その交換のマナーなども日本とは若干異なります。
そんな米国では、日本同様名刺管理ツールが存在するのですが、この米国の名刺管理サービスにSansan株式会社が満を持して参入します。
2014年 名刺管理のパイオニアSansan 米国進出!
名刺管理のパイオニアSansanとして知られるSansan。日本では、すでに日本国内だけで50万人以上の方に利用されている名刺管理アプリ「Eight」が有名ですよね。さまざまな媒体を通してご存じの方も、またすでに利用されている方もいらっしゃるかもしれません。
まずは法人向けにスマートフォンの無料サービスを展開しますが、一部有料サービスの提供も行う予定です。
米国進出にあたってはベンチャーキャピタル大手DCMや日本経済新聞デジタルメディアなどから増資を受けており、2014年8月から米国に本格参入し、2017年5月期決算時には、売上全体の約2割を米国で占める計画となっています。
米国の名刺管理アプリ事情とは?
そこで気になるのは米国の名刺管理アプリ利用事情です。
米国では既にいくつかの名刺管理アプリが存在しており、実際利用者も少なくありません。米国に限らずですが、海外で使用されている名刺管理アプリとしては、CamCardやWorldCardなどが挙げられます。CamCardについては日本語版も登場しており、国内でも主流な名刺管理アプリの一つになっているので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、米国は日本ほどビジネスシーンにおいて頻繁に名刺が交換されているわけではないので、必然的に「企業で名刺を共有する」というところまで力を入れているところは少ないようです。
ちなみに日本ではキーマンか否かに関係なく、商談の場にいる全員と名刺交換をすることがほとんどですが、米国ではキーマンとしか名刺交換をしない方が多いため、名刺の流通量は日本ほどでないと言われています。ただ、名刺文化は日本以外でも韓国や台湾、シンガポールなどでも比較的頻繁に行われており、こうした国々とビジネスを行う企業などでは日本のように、商談の場にいる全員と名刺交換を行うことが多いようです。
こうした名刺交換事情の変化もあり、法人全体でも名刺活用の流れは、今後米国でも見込があると考えられます。
近い将来、もしかすると日本にいながら商談先の米国企業スタッフと名刺交換、なんてことができるかもしれません。こうした可能性を考えると、名刺活用の可能性は更に大きなものになりそうですね。