Presto! BizCard
- 製品名:Presto! BizCard 6
- 開発元:NewSoft Technology Corporation
- 価格・利用体系:¥4980
- 製品形態:ダウンロード・インストール型
Outlookなど、既にソフトウェアを使ってパソコンでの連絡先管理を行っている人は多いだろう。そんな場合には相互に二重管理を行うのが手間なので、出来るだけデータを連携させたいと思うはずだ。
そこでご紹介するのが、「Presto! BizCard」。iPhone版もリリースされており、OutlookやNotesなど外部ソフトとのシンクロ機能を搭載している。無料試用ができるので、さっそく使い勝手を試してみたい。
画像を取り込むと自動登録
画像はスキャナとWebカメラによる撮影、もしくは既にパソコンへ保存されているデータの読取りで保存する。
読取りが完了すると、そのまま自動で画像に記載された情報が登録される。登録情報に誤りがあれば、その場で修正・加筆が可能。読取りが面倒なら、最初から手入力するという方法もある。
余計な操作はないので、周辺機器とのセッティングさえできていれば苦労はないだろう。
多様な分類項目で抽出作業も楽々
ソフトを起動すると、最初から連絡先の細かな分類が作成されている。
この項目は、「編集」ボタンをクリックして自由にカスタマイズが可能。そのため、ビジネスのみならず様々なシーンの連絡先が管理できそうだ。
文字の読取り精度はいまいち
有料ソフトということもあり、気になるのはやはりOCR機能による読取り精度だろう。
数字は比較的正確に読み取れたが、漢字はかなり厳しい結果。文字が薄い、あるいは背景色のある名刺だと、ほとんど修正しなければならない状態となった。OCR機能に完全は求められないとはいえ、多くの名刺データを管理することを考えると正直お勧めはしがたい精度である。
豊富なデータ取り込み機能及びシンクロできるソフトも豊富
名刺データは、画像だけでなくCSVやvCardなどでの読取りも対応している。また以下のような外部ソフトとも連携できるので、この点はビジネスシーンで特に嬉しいポイントとなりそうだ。
・Windows CE
・Microsoft Outlook
・Microsoft Windows Mail
・LotusNotes
・ACT!
・Salesforce Contacts
・Google Contacts
・Palm など
これらの場合、既に導入されたシステムに追加機能として利用できる。
まとめ
外部の多様なソフトと連携できるということは、つまりデータのバックアップも容易であるということ。またiPhoneアプリ「BizCard」とも情報を共有できるので、機能面ではビジネスシーンをかなり助けてくれそうだ。
ただし、やはり気になるのは読取り精度。多くを手入力で行う覚悟は必要だろう。数枚ずつならそこまで負担にはならないが、導入当初は既に持っている多くの名刺登録を行うこととなるので、時間に余裕がない場合は厳しいかもしれない。
また画像を認識すると、データは五十音で自動登録される。しかしこれはソフト側が初めに認識した文字を基準としているため、誤って認識されるとその後は社名・名前を変更しても登録先の五十音が変わることはなかった。この点は、データ管理を行う上で非常に気になる。五十音順でのインデックスも検索機能として設けられているので、不具合とまでは言わないが改善が求められる部分となるだろう。