BC Holder 2013
- 製品名:BC Holder 2013
- 開発元:株式会社スリーエース
- 価格・利用体系:0円
- AppStore:BC Holder 2013
- GooglePlay:BC Holder 2013
- 名刺データ転送ソフト「BC Converter」
今回紹介するBC Holderは、これまで紹介してきたスマートフォン向け名刺管理アプリとは根本的に性質が異なる。
一般的なスマホ用名刺管理アプリは、内蔵カメラで名刺を読み込み、インストールしたアプリで管理するのが基本だが、BC Holderは「カメラで名刺を読み込む」という機能が無いからだ。
名刺用スキャナの活用が可能なスマホ用名刺管理アプリ
BC Holderは、Android / iPhone用名刺ビューワという位置づけのため、PCで管理している名刺をスマホに入れて持ち出すというイメージ。市販の名刺管理ソフトから出力したデータを、AndroidのSDカードやiPhoneへ転送し本アプリで閲覧という流れだ。
「わざわざスマホのカメラで名刺を取込むのは面倒」という方や「元々PCで名刺を管理しているので、外出先で閲覧できるだけでいい」という用途に合っているだろう。
アプリ利用前の設定作業
まず、Android / iPhoneで閲覧するためのアプリを端末へインストールし、続いてPCにある名刺データをAndroid / iPhoneへ転送するためのソフトをPCへインストールする必要がある。
早速、Android端末を使い、Google playよりBC Holder 2012をダウンロードし、インストールしてみる。300KB弱の軽いアプリケーションなので、ダウンロードにかかる時間は非常に短い。
前述の通り、本アプリは名刺ビューワなので、インストール後アプリを起動しても「データが見つかりません」と表示されるのみだ。

使うには名刺データの転送が必要
それでは、母艦となるPCへBC Transfer(転送用アプリ)をインストールする。上記URLからZIPファイルをダウンロードし、解凍後、PCで「setup.exe」を実行。
インストールが終わったら、BC Transferを実行し入力CSVファイルを指定したら「データ取込」をクリック。本アプリのヘルプなどを参考に、指定のファイル形式にデータを整形する必要があるが、読み込みは簡単だ。

指定の形式にデータを整形し、CSVで取込み
続いて、PCとAndroid端末をUSBで接続し、「外部メモリーカード」としてマウントする。他の接続タイプだと、次のSTEPで行うデータ転送がうまくいかないので注意しよう。

外部メモリとしてマウントする必要がある
マウントが完了したら、転送ボタンをクリックし、Android端末へ名刺データを転送する。

転送先のデバイスをiPhoneかAndroidかを選択できる

転送ボタンをもう一度クリック。再度マウントの注意書きが表示

転送が完了したら、Androidのマウントを解除しよう
軽快な操作性の名刺ビューワ
転送が完了したら、改めてBC Holderを起動する(データ転送前に起動している場合は、タスク終了アプリなどを使用しBC Holderを一旦終了する)と、名刺データの取込みが行われる。

BC Holderを起動すると自動で名刺データの取込みが始まる
取込んだ名刺データは、氏名+会社名の一覧表示や、名刺画像を横スクロールで表示などシンプルな表示方法で視認性に優れている。

シンプルな名刺情報の一覧表示

名刺画像一覧の横スクロール表示も可能

名刺詳細画面から直接電話やメール、地図表示が可能
また、会社名や氏名の部分一致による検索(かなが入っていればかな検索も可能)や、並べ替え、絞り込みもできるため、目的の名刺データにすばやくたどり着くことが出来る。

会社名検索、氏名検索、かな検索が可能

並べ替えも可能

絞り込みも可能
まとめ:外部データの活用とシンプルな閲覧が特徴
冒頭から述べている通り、本アプリ単体での名刺読み込みやデータ化はできない。そのため、別途PC用の名刺管理ソフトやスキャナが必要になったり、転送が手間だったりもする。
もちろん、名刺画像から正確な名刺データをテキスト化するには、スキャン後の手直し等も必要になり、きちんと管理するにはある程度の手間がかかるだろう。
しかし、既に名刺情報を管理する仕組みがあれば、その機器やフロー、データを活用できるのはメリットであり、機能が絞ってある分、本アプリでの名刺データの閲覧は非常にスムーズでストレスが無い。
用途に応じて、自身に最適な名刺管理アプリを選択しよう。
※記事中に使用した名刺は本記事用に作成したものであり、会社名、氏名等架空のものです